2017-05

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佐藤誠6 後継者

 佐藤誠6 後継者

 私はいわき市に工房を構える「木地処さとう」を何度か訪ねている。いつも感じるのだが、誠孝さんと誠工人のイメージがダブってしまう。それは佐藤光良さんの小説集「父のこけし」に登場する父(誠工人)と現在の誠孝さんが年齢的に近く、誠工人の古い写真と今の誠孝さんの顔が良く似ているせいだと思っている。

佐藤誠6-1

 今日は佐藤誠工人の2寸8分の小さなこけしで、制作時期は不明である。
 戦中に、こけしの材料が不足したことからエナメルを使って描いた時期があり、このこけしも染料ではなく顔料を使っているのでその頃のものかも知れない。特にあざやかな筆使いで描いた菊の花と緑色の葉は、触れると顔料の厚みが指先に伝わってくる。そして緑色の葉は毒々しく見える。

佐藤誠6

誠治(誠孝)は照れくさそうに笑い、
「そんじゃ、やってみっか」
といった。
ぼそりとしたその声は、私の気のせいではなく、生前の父(誠)のそれによく似ていた。
やがて、小屋にはロクロの音が鳴り、木くずがあたりにとびちった。

「佐藤光良作品集・父のこけし」の中の「初挽き」より

佐藤誠6-2

 今は次男の誠孝夫妻と2人の息子(孫)と4人で「時間・手間・工人の思い」をたくさん込めたこけしをいわきの地で作っている。晩年も郷里に戻ろうとしなかった工人佐藤誠は「木地処さとう」の今を想像していただろうか。(右から祐介、誠、英之)

こけしの話334

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