2016-10

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橋本力蔵1 蔵王のこけし

橋本力蔵1 蔵王のこけし

 10月になり晴れる日が多くなった。我が家の猫もアルミサッシから差し込むお陽様の光を楽しむように昼寝をしている。庭に目をやると柚子の実がほんのりと黄色く色付き始めた。秋、季節を実感する。

橋本力蔵1-2

 今日、紹介するこけしは橋本力蔵で大きさは6寸4分、眼力の弱さから戦後の作と想像するが詳しい制作時期は不明である。蔵王高湯系のこけしの特徴である太い胴に赤い染料で4段の重ね菊が密度の濃い筆で描かれ、黒いオカッパの頭、湾曲した眉と目に紅い小さな口が如何にも蔵王高湯のこけしであり豪華で甘味な雰囲気を漂わせている。

橋本力蔵1-1

 この橋本力蔵は今年の夏にヤフオクで落札したこけしである。褪色はほとんどなく、重ね菊の花や葉が鮮やかに描かれていた。私は気付かずに入札してしまったが、送られてきたこけしを手に取ると胴の左側に虫食いの小さな穴が3つほど明いていた。今は見慣れたせいか余り気にならなくなったが少し悔しい気もしている。

橋本力蔵1

 橋本力蔵は明治36年に生まれ、斎藤源吉に弟子入りしたのは大正6年のことで15歳の時である。昭和8年まで緑屋の職人をしており、師源吉のこけしを忠実に継承した一人である。力蔵は源吉の木地を挽くこともあったが、本人のこけしはあまり多くは作らなかったようだ。昭和32年3月25日に53歳の若さで没している。

 私は深まりゆく秋の気配を感じながら豪華に菊の花を描いた蔵王高湯のこけしを何本か机の上に並べ眺めている。

 「(蔵王高湯系は)一番新しいこけしであるが、それにも関わらず、他の系統のこけしを圧倒するような豪華、絢爛、甘味なこけしを完成し得た……。後略」土橋慶三氏の著「こけしの旅」の中で蔵王高湯のこけしを形容した一節が思い浮かんだ。

 こけしの話303

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