2016-08

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岩本芳蔵8 青坊主

岩本芳蔵8 青坊主

 岩本芳蔵は昭和48年2月に没した。芳藏は昭和31年から善吉型のタコ坊主を復元し、会津若松や猪苗代、中ノ沢の地に多くの弟子を育て来た。私は磐越自動車道が開通するまでは磐梯熱海から母成峠を越え、中ノ沢温泉を経由して土湯温泉や檜原湖方面に向うことが多かった。中ノ沢温泉に入ると土産屋や旅館に大小のタコ坊主が飾ってある光景を眺めながら運転していたことを思い出す。

岩本芳蔵8-4

 一昨年の夏、街外れの公園の駐車場に車を止め、中ノ沢温泉をぶらりと歩いた。福地芳男工人が営んでいたお土産屋「かどや物産」に入ると土産物と一緒にタコ坊主が飾ってあった。芳男工人が昭和60年に亡くなり三十数年の時を経て色褪せたタコ坊主の前で、奥様が夫の思い出を語って下さった。それ以外、中ノ沢の街に昔の面影を見つける事ができなかった。第三次こけしブームと言われていることが嘘のように、このタコ坊主が生まれた中ノ沢は人々に忘れられ、ひっそりと眠るように昭和のまま時が止まっていた。

岩本芳蔵8-1

 今日、紹介するこけしは岩本芳藏作の青坊主で制作時期は不明である。大きさは6寸5分で胴は赤と緑、淡いピンクの3色を使ってロクロ模様に井桁と花の絵が描かれている。頭の青は少し色褪せており、心持垂れ気味の眼、すっと長く伸びた鼻、少し開いた口、じっと見つめていると憂いを持った顔に映るのは気のせいだろうか。

岩本芳蔵8

 今は芳蔵が育てた直弟子は数人となり、若手の後継者もほとんど育っていない現実がある。

こけしの話297

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