2015-09

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荒川洋一81 百万塔を語る

荒川洋一81 百万塔を語る

 荒川さんのお宅にある座机の横にロクロで引いた小さな塔のようなものが置いてあった。私は目に入らなかったが、その塔のようなものを息子が気付き荒川さんに訊ねていた。それは百万塔の習作で、二つあり一つは荒川さんが挽いた物で、もう一つは荒川さんの次男が挽いた物だそうだ。大きさは20センチぐらいである。

 百万塔が話題に上ると、奥様が桐箱に入った百万塔の完成品を運んできた。荒川さんの近所に住む方が家を解体するときに、古い家の思い出として百万塔を作ってほしいと乞われ、その家の大黒柱を材料にして作ったという。材質は欅で木目を活かし、美しいフォルムをしている。

荒川洋一81-2

 この百万塔を完成させるまでに、色々な文献を調べ、天童まで足を運び会田栄治さんに教えて貰うなど、大変苦労した事など熱の籠ったお話となった。木地師の持つ遺伝子の中に百万塔に対し滾るものがあるのだろう。
 荒川さんが百万塔を前にして語っていると、その熱い想いが私達に伝わって来た。

  「百万塔(ひゃくまんとう)とは、1200年前の奈良時代後期に称徳天皇の発願によって製作された100万個の轆轤挽き木製三重小塔。塔身と相輪の2つから構成されており、塔身内部には陀羅尼(お経の一部)を納める構造となっている。標準的な大きさは21.4センチ。」

荒川洋一81-1

 今回のこけしは昨年開催された「山河之響の会」の出品者の桐箱入りセットに使ったものと同じで大きさは4寸である。同手の5寸の善吉型は何本か持っていて私のブログに登場させている。

荒川洋一81

 なで肩で砲弾のような形をした胴に赤と緑と紫の3色の染料でロクロ模様が引かれ、胸の周りには薄い赤の染料を使って波のような模様が描かれている。切れ長の目、丸鼻で口は少し開いている。目の描き方だろうか端正な顔は少年のようで美しい。


こけしの話269

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