2012-09

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井上ゆき子4 蝶と蜻蛉 

 井上ゆき子4 蝶と蜻蛉
 
 「井上こけし工房」を初めて訪ねてから30年が過ぎた。

 当時はコンビニなどあまり無い時代で深夜に自宅を出発し朝5時頃に喜多方に到着したが、朝飯を食べさせる食べ物屋さんが見つからなかった。ウロウロと車を運転していたら、朝の早い豆腐屋さんだけが店を開けていた。朝飯がわりに豆腐を何丁か買い、小袋に入った醤油がありますかと訊ねたら、店の女将さんが気前良く小瓶の醤油をくれたので遠慮なく頂いた。

 どこか名所は無いかとガイドブックを見て近くの新宮熊野神社まで行き家族4人で、少し残っていたお菓子と豆腐を頬張った。原料の大豆と喜多方の水が良いせいか、いつも食べてる豆腐とは比べ物にならないほど美味しかった。

 新宮熊野神社は朝が早かったので私達以外に人はいない。朝の冷たい空気に触れ、静かな境内を散策した。壁も建具もない柱だけの拝殿、「長床」の大きさに圧倒され感激したことを思い出す。

 ドラマ「天才画の女」に使った画を観たいという無謀な日帰りの喜多方の旅が無かったら「井上こけし工房」を訪ねることもゆき子さんにお会いすることも無かったかも知れない。

春二とゆき子1
  
 井上ゆき子さんは昭和7年11月8日生まれで、昭和44年に3人のお子さんを育てながら、四郎さんと共に佐藤春二さんに弟子入りした。最初は四郎さんの木地に描彩をしていたが、その後自らも木地を挽くようになった。木地を挽く工人として「こけし・伝統の美・みちのくの旅=立風書房」に白石の鎌田うめ子さんと共に紹介されている。

 右は佐藤春二8寸5分で昭和47年作、左はゆき子さんの8寸で昭和54年作、首が回り小豆が入っている。師弟のこけしを2つ並べて眺めている。 

春二とゆき子後ろの模様

 胴の後ろの蝶は師の春二で蜻蛉がゆき子さんのこけしである。ゆき子さんは師に無断で蝶の模様を描き厳しくたしなめられたという有名な逸話が残っている。


こけしの話36



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