2017-05

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小笠原義雄2 椿咲く

小笠原義雄2 山河之響の会
 
 年末(30日)に風邪をひいてしまい今日まで殆ど外に出ることがなかった。妻が庭の落ち葉を掃きながら「玉之浦の花が咲きそうだよ。」と言っているので庭に出てみると、4、5日ぶりに見る椿の蕾は膨らみ、今日、明日にも花が咲きそうになっていた。例年ならば2月下旬か3月上旬に、寒さが緩み出し平均気温が少し上がったことを肌で感じるころに咲く花なのに、今年の異常な暖かさはどうなっているのだろうか。

小笠原義雄2-2 - コピー
 
 昨年の11月下旬(23日~26日)に神田の「書肆ひやね」で開催された「第9回 山河之響の会展」の会場で、私の妻が手に取り「このこけし可愛いね。」と言って手に取ったこけしは、小笠原義雄さんの小さな作品である。

小笠原義雄2-1

 大きさは3寸8分で、胴には藪椿の花が一輪描いてある。頭は髷を結い、一重まぶたと小さな口、薄っすらと淡いピンクの頬紅が塗られ、細長い垂れ気味の眉が愛しさを際立たせているように思える。

小笠原義雄2

 「第9回 山河之響の会」で購入したこけしの紹介は今日で最後になる。初日の混雑を避け、今回は最終日に行ってみたが、ゆっくりとこけしを眺めたり会話を楽しむ余裕がある反面、作品がかなり少なくなっており寂しさを感じた。

 次回はどうする?第10回展の案内状が届いてから考えることにしよう。
 
こけしの話315

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佐藤一夫2  一夫さんの文六型

 佐藤一夫2  山河之響の会のこけし
 
 先日(12月23日)、妻と鴨川市の棚田にイルミネーションを見に行った。天気は良かったが風の強い日だった。お昼は荒れた海を見ながら昼飯でもと思いお土産屋さんの「極味(きわみ)のひもの魚水」に入った。妻は鯖の干物定食を私はマグロのづけ丼を注文した。

佐藤一夫2-2

 房総の観光地であり、味の方はあまり期待していなかったが、予想に反して脂の乗った美味しい鯖と新鮮なマグロのづけ丼を頂くことができた。

佐藤一夫2-1

 神田の「書肆ひやね」で開催されていた「山河之響の会 第9回展」は、6人展になり、4人展の時には、入口の通路の棚は「書肆ひやね」のこけしが飾ってあったのに、今回はそれを片付け入口から佐藤一夫さん、小笠原義雄さんの順に展示してあった。そのなかで佐藤一夫さんのこけしのなかに「グッと」(表現が難しい)私を引き付けるものがあり、今は我家のこけし棚に納まっているこけしを紹介する。

佐藤一夫2

 この佐藤一夫さんのこけしは文六型で大きさは6寸8分、2016年に「友の会」の方の依頼で復元したものである。胴の上下に緑と紫の染料でロクロ線が引かれ3段の重ね菊が描かれ、全体的に地味に見えないでもないが、この凛とした表情に得も言われぬ魅力を私は感じている。

こけしの話314

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小笠原義雄1 子持ちこけし

 小笠原義雄1 挽物玩具ねぎし
 
 「山河之響の会」の「挽物玩具ねぎし」で開催されていた第六回展で最後に購入したのは小笠原義雄工人のこけしである。
 小笠原義雄工人は昭和11年1月22日に生まれ、昭和27年に遠刈田緑川木工所で5年間木地を修行、昭和40年に朝倉英次の指導でこけしの描彩を始めた。今はご夫婦でこけしを作られ仙台に工房を構えている。
 
小笠原義雄1
 
 2寸3分の子持ちのこけしで中には2cmぐらいの小さなこけしが入っていた。私は一つ一つの表情を見ながら、この寂しげな表情をした顔のこけしにおもわず惹かれて選んでしまった。写真では良く見えないが薄いピンクの頬紅が描かれている。

小笠原義雄1-1

 小笠原工人は木地の技術には定評があり、今回の展覧会にも素晴らしい技の作品をみせて頂いた。会場の入り口付近に展示してありニコニコと穏やかな笑顔でこけしの説明などをしている姿が印象に残った。
 
小笠原義雄1-2

 ねぎしの会場を後にして東京駅まで戻り、はとバスの適当なコースを見つけ、浅草や空マチを歩いた。最後は丸の内のイルミネーションを見てすっかりお上りさんを演じ、今日買ったこけしと東京土産を大事に抱え高速バスに乗った。

こけしの話155

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佐藤一夫1 枝梅 

 佐藤一夫1 挽物玩具ねぎし
 
 「挽物玩具ねぎし」で12月12日から開催されていた「山河之響の会」の第6回展では、山形の豪雪地に住む鈴木征一さんは雪下ろしのため会期中来ることが出来ず不在であった。佐藤一夫さんが鈴木征一さんの会計も任され、両工人のこけしをお客さんから受け取ると代金の計算をして、1本毎に白い紙に包み袋に入れて渡していた。両方のお客さんの対応を一人で奮闘しながらこなしていた。

佐藤一夫1-1
 
 佐藤一夫工人は昭和11年1月1日に生まれ、昭和26年に遠刈田木工所で木地を佐藤守正に師事した。昭和28年には朝倉英次の木工所で職人として働ている。伝統こけしについては昭和53年に父米蔵より描彩を習い、今は遠刈田の地「木偶之房」で吉郎平系の10代目として伝統を守っている。

 私は今回の展覧会で4寸9分の枝梅のこけしを1本購入した。私は一夫さんの父、米蔵のこけしを昭和51年に初めて購入したときも枝梅のこけしを選んでいる。木目や重ね菊、その他椿などの創作の絵柄も並んでいるなかで、一夫工人の最初のこけしも意識的に枝梅の模様を選んでみた。

佐藤一夫1
 
 胴の真ん中より少し上が括れ、赤い染料で帯のようにロクロ線が3本引かれている。帯の上側には大き目の梅の花が1輪、帯の下側には花が3輪、蕾が4つの枝梅が描かれている。顔は頬を赤く染め微笑んでいて愛らしい。

こけしの話154

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佐藤友晴1 地下街で

佐藤友晴1 地下街で

 先日、久しぶりに東京駅の地下を歩いた。高速バスに乗るには時間が早いので一杯飲もうと思って歩いてみたが結局辿り着いたのはキリンシティーのカウンターだった。肌理の細かい泡に拘っているので注文してから届くまでに時間がかかる。いつも私は最初に2杯同時に頼み、1杯を飲み干すと、もう1杯追加注文をする。

友晴1-1

  私が飲んでいる2つほど離れたカウンター席に2人連れの客がいた。喧噪の中、微かな声で「有終の美を飾る……遠刈田温泉に泊まりたい。」「遠刈田…の……。」途切れ、途切れの会話の中に何度か『遠刈田』という言葉が私の耳に届いた。なぜ遠刈田なのか気になり聞いてみたいと思った。私の隣に1人客がいたので、その客が立つのを待っていたが、私の方が早く高速バスに乗る時刻になってしまったので、最後の一杯を飲み干し席を立った。
 
友晴1

 家に戻って、まだ酔いが残る頭に「遠刈田…の……。」の声が聞こえて来る。なぜ遠刈田なのかと、思い返しながら、佐藤友晴の7寸(昭和16年作 215mm)を机に置き、静かに眺めた。胴模様は四輪の桜で緑と赤で襟を描いている。友晴は剛直な松之進系の中でも甘美な雰囲気を持っている工人だった。ほろ酔い気分で観る友晴の細い眉、大きな瞳は夢二の描く『黒船屋』と、どこか重なるような気が……。また耳の奥で「遠刈田温泉…。」の声が聞こえている。

昭和21年1月4日 31歳で逝去 ・師匠 佐藤松之進(父)


こけしの話25

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