2017-04

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桜井万之丞2

桜井万之丞2

 昨日は台風18号が上陸し、川の氾濫や突風で家が倒壊するなど近畿から関東・東北にかけ広い範囲で大きな被害が出た。私の家も昼ごろから強い風が吹き荒れ庭の木々の枝を揺らしていた。

 私は夏風邪を引いたのか、今朝起きたら身体が怠く、何にかしようという気もおこらず1日中ゴロゴロと布団の上で過ごした。

桜井万之丞2-1

 昨日に引き続き万之丞のこけしを紹介する。大きさは1尺で昨日の8寸より少し時代が古く胴底に鉛筆で35年3月と購入した時期が書いている。よく見ると昨日の8寸は黒に近い緑の染料を使っていたが、この万之丞は青味を帯びた緑の染料を使っており、染料の違いにも年代の相違が伺える。
 
桜井万之丞2

 褪色が進み胴の上下に赤・緑・黄のロクロ線が引かれているが黄色はほとんど消えかけている。

こけしの話132

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桜井万之丞1 

桜井万之丞1

 昨日は桜井コウさんのこけしを紹介したが、今日は夫の桜井万之丞さんのこけしを紹介する。鳴子には昭和53年9月と54年5月に2度ほど訪ねている。当然「さくらい」に寄り昭二工人や五十嵐勇工人のこけしを購入している。甘美な雰囲気の「さくらい」のこけし達の魅力に引き込まれ、父、万之丞、母、コウのこけしも持ちたいと思った。こけしブームに陰りが見えてはいたが、その当時、お二人のこけしをあまり見かける事はなく、価格も私にとっては遠い存在だったように記憶している。

桜井万之丞1-1

 今日、紹介するのは桜井万之丞さんの戦後のこけしで昭和40年前後の作である。頭が少し大きく、肩の張りが弱くなり胴の上下にロクロ模様が引かれており、大きさは8寸、緑色の褪色が気になるが観賞するに足る保存状態で満足している。

 桜井万之丞は明治24年4月5日に甚三郎の四男として生まれ、明治38年15歳で中山平の兄岩蔵について木地を習得した。戦後、鳴子の発展に尽くし、昭和44年3月26日に行年79歳で没している。

桜井万之丞1

 万之丞とコウのこけしを並べてみた。万之丞は女性的でコウは男性的などと何かで読んだ記憶がある。こうして並べてみると、どちらも甘い雰囲気を持ち私の観賞力では答えが出せない。それよりも二つ並べて観ていると、良く冷えた少し甘めの白ワインを飲むように甘美な世界へと引き込まれて行く。

桜井万之丞・コウ1

こけしの話131

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桜井コウ1 オチョボ口

桜井コウ1 オチョボ口

 土橋慶三著「こけしの旅」の中に昭和53年のこけし界を振り返えってという文章がある。その中で、その年に亡くなったこけし工人、高橋精志、佐藤次男、佐藤巳之助、桜井コウの4人を回想している。佐藤巳之助工人の功績を称え、精志工人、次男工人を努力家として晩年に開花したと両人を惜しんでいる。
 最後に桜井コウさんついては「夫 万之丞、息子、昭二、実を助けただけでなしに、自分もこけしを作って描彩し、若いころは自分で売って歩いた苦労人だ。桜井コウさんなくして桜井万之丞、桜井昭二、実もないと思うほど桜井家にとって貴重な存在であった。後略」

桜井コウ1-1

 桜井コウさんのこけしは何点か所有しているがなかなか良いと思うものに出会えなかった。今日、紹介するこけしは大きさが7寸で胴底に桜井万之丞作、桜井コウ画と書いてある。万之丞さんの木地にコウさんが描いたもので昭和20年から30年代にかけての作と思われる。後年「さくらい」の職人の木地に描くようになったこけしと比べ絵に張りと勢いがある。

桜井コウ1

 髷を結い少し垂れ気味の眼、オチョボ口がいかにも鳴子のこけしらしく愛らしい。保存様態も良く、やっとお気に入りのコウさんのこけしに出会うことができた。

こけしの話130

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