2017-04

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鎌田文市4 文市さんの勘内型

鎌田文市4 文市さんの勘内型
 
 58年9月、山形県側から蔵王エコーラインに入り家族と一緒に蔵王高湯温泉に泊まった。鈍よりと曇り紅葉には少し早く訪ねたので観光客は少ない。田中敦夫さんの工房を訪ねた記憶が微かに残っている。

 帰りは宮城県側に出た。3年ぶりに文市さんの工房に寄ろうと思っていたが、白石に着いたときは午後も遅くなっていたので諦めて寄らずに東北自動車道に乗ってしまった。今のように磐越道や常磐道がなく須賀川のICで高速を降り国道118号線で帰らなくてはならない。また来年があるからと帰路を急いだ。その鎌田文市さんは翌年に83歳で亡くなっている。

鎌田文市4-1

 今日、紹介するこけしは文市さんの勘内型でしょうか。大きさは8寸で75歳の作である。このこけしは寝覚めのような細い眼でぼんやりとした顔に見える。国分さんや伝喜さんの作る勘内型を見慣れていると異様に映ってしまう。

鎌田文市4

 昭和54年と55年に2度ほど鎌田文市さんの工房にお邪魔して、居間に通されお茶をご馳走になりながら、お話を伺ったことを、このこけしの顔のようにぼんやりと思い出している。

 こけしの話129

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鎌田文市3 鎌文工房再訪

鎌田文市3 鎌文工房再訪
 
 昭和55年10月25日、私の気まぐれから、急に白石のT君に逢いに行くことになった。1泊するので3歳の息子達の着替えやおやつ、お土産など慌ただしく揃えたら、出発は午後になってしまった。自宅から須賀川までは4時間、須賀川ICから東北自動車道に乗って2時間、到着したのは午後7時近くなっていた。
 私はT君とビールを浴びるように呑み、1年ぶりの再会を喜び合った。子供達は初めての訪問に戸惑いながらも、徐々にT君の家族に打ち解けていった。

鎌田文市3-1

 翌日は、10時ぐらいにT君の家を辞し、1年ぶりに白石市内の鎌田文市さんの工房に立ち寄った。ご家族で暖かく迎えて頂きお茶をご馳走になり、文市さんの胴の太い6寸と髷の6寸、孝市さんには8寸の作品を譲って頂いた。ご家族に見送られながら弥冶郎へと向かった。

鎌田文市3

 文市さん64歳、昭和39年のこけしで大きさは8寸、上下に2段の旭菊が溌剌と描かれている。


こけしの話39

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鎌田文市2 白石の思い出

鎌田文市2
 
 私が昭和54年11月に文市さんの自宅を訪ねたことは前回のブログに書いたが、その頃、白石には同期入社の友人T君がいて家業を継ぐために帰郷していたので、彼の家を宿にして近くのこけしの産地や工房を訪ねることが多かった。
  彼は野球部員として入社したが、あまり芽が出ずに数年で見切りを付け実家に帰って行った。図体が人一倍大きく、その当時に何人も挑戦して達成出来なかった大鉢のラーメン(何倍か食べると無料に)を平らげて最初に店の壁に名前を貼り出された伝説の男だった。私はスポーツにはあまり興味を持っていなかったので、野球の現役時代は付き合いが浅かったが、帰郷が近づいたころから一緒に酒を飲む機会が増え急に親しくなった。

鎌田文市2-1

 白石の自宅に行くと昼間は仕事に出ているので、弥冶郎や遠刈田辺りのこけしの産地を歩き、夜は彼とビールのケースを空にしながら、夜が更けるまで話し込んだ。ある時は地元の青年団のメンバーが蔵王連峰の見える河原で芋煮会を開いてくれたことも思い出に残っている。

 文市さんの工房は彼の実家の通り道にあったので毎回寄っては1本、2本と増えていった。80歳を過ぎても尚元気に迎えてくれた文市さんや孝市さん達家族のことを昨日のことのように思い出す。

 文市さん72歳の作品である。

鎌田文市2

 インターネットは無く、流通なども今ほど発達してなかった時代は、こけしの収集一つ取ってみても、今とは比較にならない程大変だったように思う。その頃に買ったこけしを一つ一つ手に取り眺めて行くと、一つ一つに産地風景や工人との思い出が詰まっており、愛しさが増して行くような気がする。


こけしの話20

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鎌田文市1 文市家訪問

鎌田文市1 文市家訪問
 
 私がこけし収集を始めたころ(昭和51年)にはブームが去りつつあり、私の住む地方都市でも、何軒かあったこけしの専門店やデパートの伝統こけしのコーナーが消え、身近にこけしを購入できる店が無くなっていた。

 こけしを集めるとなると、産地に行き工人宅やお土産屋を訪ねて購入するか、直接工人に電話をして送って貰うなど、方法が限られており収集できる量や質に限界があった。時には訪ねて行っても、目的の品が無く空振りに終わってしまったこともある。

鎌田文市1-1

 私は昭和54年11月24日に鎌田文市さんの自宅を訪ねている。東北自動車道を白石インターチェンジを降り、駅の近くにあった自宅兼工房にお邪魔をした。電話で事前に連絡を入れておいたので自宅の座敷に通され、うめ子さんがお茶を運んできてくれた。文市さんが昔々の貴重な話やこけし界の出来事などを面白・可笑しく語ってくれ、お茶を頂いた事を思い出す。少し時間がたってから、仕事が一段落した孝市さんが顔を出し、時々うめ子さんがお茶を注ぎ足しに来てくれた。

 口絵は文市さんの7寸で74歳の作である。

鎌田文市1

 帰りに文市さんの8寸を5本、4寸を1本、孝市さんとうめ子さんの8寸をそれぞれ1本ずつ譲っても貰った。これが最初の訪問である。その後何度か訪ねている。


こけしの話19

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