2017-06

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井上はるみ9 技の手紙を読む

 井上はるみ9 技の手紙を読む

 最近、弥治郎系のこけし工人佐藤誠孝さんの兄である佐藤光良編・著の「技の手紙 森亮介のこけし追求」や最初の小説集「父のこけし」を読み返している。「技の手紙 森亮介のこけし追求」は 「たつみ館」の主人(あるじ)、森亮介氏の書簡を通し、その当時、活躍していたこけし工人達の成長や足跡を垣間見ることが出来、こけしを楽しむうえで炭酸飲料のような役割を果たしている。

井上はるみ9-1

 この「技の手紙 森亮介のこけし追求」の中に、師佐藤春二と井上四郎夫妻のこけしに関して光良氏が書いた一節がある。少し長くなるが引用してみたい。

 「(春二のこけし)華麗な色調の昔ながらの胴模様が不思議と知的で、目鼻立ちも理知的だ。その清楚でキリリとしたフォルムは伝統と現代的再現の均衡の上に生まれ、自らの才を恃んでの継承的創造がもたらしたもの、とする見方が一般的である。上品なお色気もすてがたい。
 直弟子の井上四郎、ゆき子夫妻が森さんと組んで、師春二に迫る秀作をものにした。(中略)近年においては夫妻の愛娘・井上はる美さんが薫陶よろしく売り出し中だ。」

井上はるみ9

 今日は井上はる美さんのこけしを紹介する。大きさは6寸6分、細目の胴はフォルムが美しい。蝶模様の襟に、一重瞼でキリット涼しげな顔、鈍よりとした梅雨空の窓辺に飾り眺めている。そして「胴模様が不思議と知的で、目鼻立ちも理知的だ。」という一節を咀嚼してみる。

こけしの話336

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井上はるみ8 平頭細直胴

 井上はるみ8 平頭細直胴

 梅雨の合間にウォーキングしていると、4月に植えた稲も分蘖(ぶんげつ)が進み力強く成長していた。植えたばかりの苗は細く3、4本の小さな株で今にも倒れそうで弱々しかったが、今は背丈が伸び2、30本位の株に育ち水田を一面の濃い緑に染め風に揺れていた。

井上はるみ8-3

 今日、紹介する作品は平頭細直胴と呼ばれている井上はるみさんのこけしで大きさは8寸、胴底には「平成5年」と鉛筆で記されているので、制作時期か前所有者の購入時期と思われる。

井上はるみ8-1

 青幻舎刊の「こけし kokeshi book」の中には井上はるみさんのこけしが何点か紹介されており、そのキリットした顔や容姿を「涼美人」という言葉で形容している。

井上はるみ8

 母と娘の同手のこけしを並べてみた。大きい方が娘はるみさんのこけしで、どちらもスーッと細長い胴をしており、頭は少し平らで、顔は一重瞼でキリット描かれている。

井上はるみ8-2

 相対湿度が高く少し動くと汗が滲む季節、如何にも涼しげなお二人のこけしを並べて眺めるのに相応しいと感じている。

こけしの話291

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井上はるみ7 笠こけし

 井上はるみ7 笠こけし

 昨日(2月3日)筑波山に登った。頂上に近づくと2、3日前に降り積もった雪が融けずに踏み固められ凍り付いていてツルツルと滑り何度も転倒しそうになった。関東平野の小さな山だが、侮るなかれと無知と無謀の登山を反省している。

井上はるみ7-2

 それにしても、青く澄んだ空の下、女体山の頂上付近で観た樹々の枝に咲く氷の華は光に輝き美しかった。

 下山も自力でと思ったが、転倒の危険を考えると徒歩を諦め筑波山神社までケーブルカーに乗ることにした。御幸ヶ原から筑波山神社まで歩けば1時間以上かかるコースだがケーブルカーを使うと8分で降りられる。次回は春の花が咲くころに登ってみたいと思った。
 
井上はるみ7-1

 今日、紹介するこけしは井上はるみさんの造り付で大きさは3寸8分である。最初の所有者の購入時期だと思うが胴底に鉛筆で平成11年1月と記されている。ミズナラのドングリのような形をした太目の胴に小さめの笠を被っている。

井上はるみ7

 笠の下には頬紅をした下膨れの顔、一重瞼の小さな眼、ちょっと澄ました小さな口、雪国の童女を思わせ愛らしい。


こけしの話277


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井上はるみ6 初期のこけし

 井上はるみ6 初期のこけし

 今日は久しぶりに「井上こけし工房」のはるみさんのこけしを紹介する。このこけしは春二型で、はるみさんが母ゆき子工人に師事しこけしを作り始めたころの作品と言われている。大きさは6寸2分で胴が太く、顔の描彩はキリットした表情の中にも初々しさが残っている。

井上春美6-1

 2年前の夏に塩川の工房を訪ねた時には腰の具合が悪くこけしが作れるような状態ではなかった。今はどうだろうかと気になっている。この夏にでも「井上こけし工房」を訪ねてみたいと思う。

井上春美6

 このこけしの凛とした姿が良いと思う。


こけしの話255

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井上はるみ5 直胴上下菊

 井上はるみ5 直胴上下菊

 数年前から道端にヒメオドリコソウの花を見かけることが多くなった。帰化植物で明治時代にヨーロッパから入ってきたいわれている。

井上春美5-2

 ホトケノザやオドリコソウの仲間らしい。葉の先端が薄紫色で淡い紫色の小さな花を咲かせている。

井上春美5-1

 今日は井上はるみ工人のこけしで平成12年4月と胴底に記され大きさは4寸である。赤と紫の太いロクロ線を挟むように上下に緑色の染料で波模様が描かれ、中心の2本の紫の線の間には細い赤、外側には細い緑の線、上下に旭菊が描かれている。このこけしは「直胴上下菊」と呼ぶらしい。

井上春美5

 細い胴の上には四角い頭で、いかにもはるみ工人らしいキリット引き締まった顔が描かれている。小寸だが私の好きなこけしの一つになっている。


こけしの話188


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