2017-08

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 鈴木征一13 運七型

 鈴木征一13 塚越勇氏の運七型

 今日(1月7日(土))は休日ではあるが、職場の安全祈願が鹿島神宮であったので、普段の休日よりも早めに起き家を出た。予想していた渋滞もなく可なり早く着いたので、本殿前の集合場所から神宮の森の奥へと進み、徳川家康や秀忠公と所縁が深い奥宮社殿や鹿島七不思議に数えられる御手洗池などを散策した。

鈴木征一13-2

 杉の巨木や樫などの常緑樹の古木に囲まれた道は、まだ参拝客は疎らで静だった。深い森には陽の光が徐々に差しはじめ、澄み切った空気の中、心身が引き締まってゆくのを感じた。

鈴木征一13-3

 今回は塚越勇氏が平成13年11月の「こけし手帖」に発表した運七型のこけしを原に鈴木征一工人が復元したものである。胴の後ろ下に「名古屋こけし会」の定期頒布(104回)の丸いシールが貼られている。昨年の10月ごろにヤフオクで入手したものである。

鈴木征一13

 この鈴木征一作の運七型のこけしは大きさが6寸9分であり、胴模様は白い木地に菊の花が5輪、踊るような筆使いで描かれている。角ばって少し面長の頭に横鬢が長く、吊り気味で湾曲した眼をしており、大きめな鼻、微笑んでいるような紅い唇、顔全体の構成が微妙にアンバランスに映りグロテスクな味わいを強く感じることができる。私の好みの作品となっている。 

こけしの話316

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 鈴木征一12 鼓堂657番

 鈴木征一12 鼓堂657番

 先日、久々に出張になった。定年延長して3年目に入り、スーツに袖を通し改まった場所に出ることも少なくなった。朝、ぎこちない手つきでネクタイを結びながら感慨深いものを感じた。
 仕事が予定より少し早めに済んだので千葉駅から総武線で東京駅にまわり、地下街を歩き「キリン・シティー」に立ち寄りビールを飲んだ。季節のメニューのサンマ料理やキノコ料理をつまみに、フワッと盛り上がった泡のグラスを何杯か飲み干し、我が人生の黄昏をひと時の酔いに霧散しって行く。

鈴木征一12-2

 今日、紹介するこけしは鈴木征一さんの作で大きさが6寸3分、制作時期は昭和62年9月である。名古屋こけし会の依頼で「愛玩鼓楽」657番の奥山喜代治のこけしをもとに征一さんが復元(初作)したものである。

鈴木征一12-1

 木地の形態は造り付の直胴で3段の重ね菊が描かれている。菊の花びらはたっぷり赤い染料を含ませた筆使いが小気味よいリズムを奏でるように伝わってくる。小さめの頭には黒墨でリボン状の水引と左右に蝶の羽のような赤い髪飾りが描かれており、顔は一重まぶたに猫鼻、キリット結んだ小さな口、初々しく遠い北国の童女の姿を連想する。

鈴木征一12

 「大阪こけし教室」の定例会の報告を読んでいたら、肘折系のこけしの写真が掲載されており、気になり読んでみると阿部薫工人が作った古肘折型のお土産こけしの記事であった。阿部薫工人は奥山庫治と親密に交流していたそうでロクロを据えこけしや木地玩具を手掛けているとの事である。肘折系こけしに一筋の光となることを祈りたい。

こけしの話304

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 鈴木征一11 那須「民芸店みちのく」

 鈴木征一11 那須「民芸店みちのく」

 8月最後の日曜日(8月28日)に家族で那須高原に行った。「平成の森」まで行きウォーキングするつもりで出掛けたが、那須湯本を過ぎ、殺生石の駐車場が見える辺りから雨が降り出してきた。これが山の天気だろう。ウォーキングは諦めUターンをして「民芸店みちのく」に寄ることにした。「民芸店みちのく」は築200年の立派な建物を移築してお土産や民芸品、骨董などを扱う店で家族的なもてなしで観光客を温かく迎えてくれる。

鈴木征一11-2

 中2階にはコーヒーや甘酒、すいとん汁などの軽いメニューがある。私達はコーヒーを飲みサービスに頂いたお菓子をご馳走になりながら民芸品やこけしを眺め、店の奥様や私達の顔を覚えて下さった店員さん達と会話を楽しんだ。

鈴木征一11-1

 今日、紹介するこけしは那須の「民芸店みちのく」で先日購入した鈴木征一さんのこけしで大きさは6寸、黄色く塗った胴にナデシコの花が2輪と蕾が1つ描かれている。

 今、机の片隅に置いて眺めている。キュッと結んだ口と微笑むような眼、本当に良い顔をしている。グロテスクな味は少し足りないが肘折系の魅力を凝縮した運七型のこけしである。征一さんお1人で大変でしょうが肘折の地でこれからも伝統を守り続けて頂きたいと思う。

鈴木征一11

 戦前の肘折は4ヶ月もの長い間、雪に閉ざされ筆舌に尽くせない程苦しい生活を余儀なくされていた。運七のこけしはその中に生まれ「苦しい生活の中で培われた諦観の極致、きわめて穏やかな、あたかも仏像のような温和な表情をしている。」このようなことを綴った文章を何処で読んだことを憶えている。

こけしの話298

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鈴木征一10 笑顔のこけし

鈴木征一10 笑顔のこけし

 6月28日(木)の早朝、雨降る中を安達太良に向かった。奥岳の登山口に到着したときは雨脚も早くまだまだ上がりそうになかったので、もう少し小雨になるまで何処かで時間でもつぶそうと、来た道を戻り土湯温泉に向かった。
 土湯温泉では「アサヒ写真館ギャラリー」に立ち寄った。開店前で準備の真っ最中である。店に入り待たせていただきながら、こけしを眺めていた。今回は国分栄一さんと肘折系の鈴木征一さんのこけしが目を引いた。

鈴木征一10-2

 注文のコーヒーを飲み店主と山の話や音楽の話をしながら少し小降りになるのを待った。

 空が少し明るくなってきたので購入したこけしをバックに入れて「アサヒ写真館ギャラリー」を後にした。前を流れる「荒川」を覗くとかなり勢いよく流れていた。

 私が土湯や会津地方に出掛けたときに時々寄る「アサヒ写真館」はこけし工人佐藤左志馬の兄、佐藤兵七氏が福島に出て写真の修業を3年間積んだ後に土湯温泉に戻り写真屋を開業したことが始まりである。大正の終わりから昭和の初めにかけての話で、アサヒ写真館では昔から土湯のこけしを並べて販売しており蒐集家にとって色々と重宝するところがあったという。兵七氏は息子夫婦に仕事を任せてから弟の佐藤左志馬の指導で晩年に4年間と短い期間ではあるがこけしを作っていたことが知られている。今の当主で写真家の佐藤一弘さんは兵七氏の孫で3代目に当たる。

鈴木征一10-1

 今回、紹介する鈴木征一さんのこけしは大きさが3寸1分で昭和63年10月の作である。胴全体を黄色く塗り、なで肩で末広がりの細い胴模様は濃い赤色の染料でナデシコの花を一輪と蕾が一つ描かれている。

鈴木征一10

 顔は角ばり胴と比べると可なり大きめで幼児体形をしている。細い眼と赤く口紅を塗った口、笑っているように描かれている。これから小雨のなかを安達太良山に登ろうとしている私達を元気付けてくれるようなユーモラスな笑顔を気に入り購入した。

鈴木征一10-6

 安達太良山の登山は終始悪天候に見舞われたが、「アサヒ写真館ギャラリー」のご主人のお話を聞き、小さなこけしと出会い、良い思い出となり、岩にへばり付くように咲いていたイワカガミの花の姿も心に残っている。

こけしの話293

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鈴木征一9 美轆展 おかっぱ頭のこけし

 鈴木征一9 

 西田記念館の周辺は「アンナガーデン」と呼ばれ、さまざまな店舗が立ち並ぶ。案内図を見ると洒落た器屋さんやレストランが入っている。
 1993年に献堂された聖アンナ教会を中心に、周囲の建物には統一感があり、お天気が良かったら一周してみていろいろな店を覗いてみたいと思った。

 鈴木征一9-1

 「美轆展」はこけしファンもこけしの作り手も大いに楽しんでいるように感じた。私も「美轆展」の中に新しい時代の息遣いを感じ、階下に展示してある西田コレクションの伝統の美を心行くまで観賞し、満たされた旅のスタートなった。 

鈴木征一9

 「美轆展」で購入した最後のこけしは鈴木征一工人作で大きさは3寸3分、白い胴に2輪の菊が描かれ、おかっぱ頭で愛らしく笑っている。

鈴木征一9-2

 西田記念館には2時間ぐらいいた。次なる出会いを求め土湯温泉の「アサヒ写真館」に向かった。相変わらず雨が降り続いている。
 

こけしの話209

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