2018-02

Latest Entries

荒川洋一100 植木型

荒川洋一100 植木型

 今年も終わろうとしている。昨日は年末の恒例にしている筑波山の登山をおこなった。筑波山神社の駐車場に車を止め、初詣の準備が整っている神社の横を通り、白雲橋の登山コースを選び登り始めた。このルートは女体山の山頂までの標高差が620mあり、スギやモミ、アカガシなどの樹林を歩き、広葉樹林に変わるころから、弁慶七戻りような奇岩や巨石が続き、変化に富み面白いコースである。頂上ではスカイツリーや富士山が遠く霞がかかった中に眺めることができた。

荒川洋一100-3

 今日、紹介するこけしは、先月「書肆ひやね」で開催されていた第10回「山河之響の会」で、私が3本目に選んだ荒川洋一さんのこけしで「植木型」と呼んでいる。大きさは5寸である。

荒川洋一100-1

 形態は造り付けでスリムであり、隈取の中の目はタコ坊主にしては細く、「荒川さんの化身」のような雰囲気が出ているこけしである。初めて工房を訪ねた時、この同手のこけしを手に取り眺めているうちに「荒川さんに似ている。」と感じ、それ以来、荒川さんの自画像を観ているようで親しみがある。     

荒川洋一100

 工房を訪ねた時やヤフオクなどで、機会ある毎に同手の「植木型」を購入し、新旧、何本か取り出しは机の上に並べ、ぼんやりと眺めることがある。

こけしの話354

スポンサーサイト

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

荒川洋一99 千代五郎型

荒川洋一99 千代五郎型

 神田の「書肆ひやね」で開催されていた第10回「山河之響の会」は昨日終了した。メンバーは昨年と同じで、荒川さんの他に、佐藤一夫さん、小笠原義雄さん、笹森淳一さん、桜井昭寛さん、鈴木明さんの6人である。「書肆ひやね」での開催は7回展から今回まで続いている。

荒川洋一99-2

 私達は山河之響の会を観て、東京駅に戻り、昼食は昨年食べたパスタの味が忘れられず、三菱一号館の中庭にあるレストラン「A-16TOKYOU(エーシックスティーントウキョウ)」で食べた。ビールを飲みながら濃いトマトソースのモッチリとした太めの麺を味わった。中庭にはクリスマスの飾り付けがしてあり、平日の午後にも拘わらず大勢の人々が往き来している。

荒川洋一99-3

 昼食の後はSKY BAS(スカイバス)、2階建てのバスに乗り、皇居の周辺や銀座をぐるりと一周した。街路樹のイチョウやケヤキは秋色に染まり、歴史的な建造物や都会の街並みと調和して美しく映えていた。妻と2人で、久しぶりにお上りさんとしての一時を楽しんできた。

荒川洋一99

 山河之響の会で2本目に選んだこけしは荒川さんの千代五郎型である。大きさは5寸で、胴は赤と黄色、緑の3色の団子を重ねているような形をしている。短めの髪に、反った二重瞼と赤い口が描かれていて、何処となく目を細め笑っているような少年の顔に映っている。

荒川洋一99-4

 以前、土湯温泉の「アサヒ写真館」で購入した同手のこけしを並べてみた。両方とも目を細めて笑っている。
 
 「アサヒ写真館」の千代五郎型は制作時期が平成19年で、本作とは10年近く時間の隔たりがあり、大きさや形態、描き方の違いがハッキリと見てとれる。原そのものが違っているのかも分からないが、私は2つ並べて、その相違を見比べながら、楽しむのも面白いと感じている。

こけしの話353

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

荒川洋一98 山河之響の会

荒川洋一98 山河之響の会

 今日は「書肆ひやね」で開催されている「山河之響の会 第10回展」に行ってきた。会期は23日(木)~25日(金)の3日間で明日が最終日になる。今日は平日だったので、予想していたよりもお客様が少なく、ゆっくりとこけしを観ることができた。

荒川洋一98-2

 今日のこけしは「山河之響の会」で購入した荒川さんの善吉型で大きさは8寸1分、胴はやや末広がりになっており、赤と緑、紫の染料でロクロ模様が引かれ、柔らかな木地に色が少し滲んでいる。

荒川洋一98-1

 隈取をした善吉型のこけしの顔を手慣れた筆使いで描いている。キリットした紡錘形の目、キュッと結んだ口が活き活きとしている。荒川さんに「このタコ坊主は何とお呼びしているのですか。」と尋ねると、少し考えてから「ロクロ模様だ。」という答えが返ってきた。善吉のタコ坊主を原に作ってきたが、このロクロ模様のこけしは荒川さん流に少しアレンジしているという。

荒川洋一98

 荒川さんは、今回はあまりこけしを作れなかったと仰っていた。体力的な衰えだろうか。1年ぶりにお会いしたが、歩き方がぎこちなく少し痩せたような気もする。確か来年は80歳になると思う。駅までの道を妻と歩きながら「荒川さん、年老いたね。」という声がどちらかともなく漏れてきた。

こけしの話352

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

荒川洋一97 桔梗

荒川洋一97 桔梗

 やわらかい陽ざしの中を散歩していると、何処からともなく金木犀の香りがただよってきた。立ち止まって、辺りを見渡してみると公園の片隅に大きな金木犀の木が何本か植えてあり、陽の光が差し込み黄金色(こがねいろ)に輝き花を沢山咲かせていた。近付くと甘い香りが濃さを増し深まり行く秋を感じた。

荒川洋一98-2

 今日、紹介するこけしは荒川洋一さんの酒井正進型で大きさは7寸5分である。細めの胴の上下に赤と緑の染料でロクロ模様が引かれ、大きな桔梗の花が2輪描かれている。頭は黒と赤の蛇の目に前髪を描き、横鬢は3筆で少し乱れている。顔はやや湾曲した細い目に写実的な鼻と紅い口、淡いピンクの頬紅を塗っている。
 中ノ沢系の中で、善吉さんや芳蔵さんにはない独特の雰囲気を持っていた酒井正進のこけし、その面白さを荒川さんは荒川さんの流儀で解釈し写している。

荒川洋一98-1

 以前にも私のブログ「荒川洋一77 正進型」で同手のこけしを紹介している。その正進型は荒川さん宅で直接譲って頂いたもので、奥様が私のために1本だけ取り置きして下さっていたものだ。今回の正進型はその後ヤフオクで購入したものである。

荒川洋一98

 この桔梗の花を描いた正進型のこけしを荒川さんは単に「桔梗」と呼んでいた。昨年、工房を訪ねた時に正進型のこけしについて、原のことや何時頃から作り始めたのかなど尋ねようと思っていたが忘れてしまった。次回、工房を訪ねたときは正進型について必ず聞いておきたいと思っている。

こけしの話346

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

荒川洋一96 須賀川型

荒川洋一96 須賀川型

 先日、北八ヶ岳を歩いてきた。白駒池の駐車場に車を止め、白駒池を見て高見石に登り元の道を駐車場に戻る軽いトレッキングだった。標高2100mから2300mの整備された道を妻と二人でのんびりと歩いた。緑の苔や茸、色とりどりの花、蜜を吸う小さな虫達、夏から秋に移ろうとする季節のなかで命が輝いて見えた。

荒川洋一96-3

 今日のこけしは荒川洋一さんの須賀川型で大きさは8寸2分である。以前、私のブログで紹介(荒川洋一83の平成27年作のエジコや荒川洋一29の平成25年作)した2種類の須賀川型と比較すると、牡丹や渦巻きを描く筆の運びに勢いがあり、顔の描彩も若さと張りを感じる。

荒川洋一96-1

 荒川さんから頂いた年譜を見て行くと、昭和51年の項に「鹿間時夫先生に勧められ、氏家亥一、後継者のない須賀川松木朝臣復元」となっており、最初に須賀川型の復元を始めてから四十数年もの歳月が流れている。

荒川洋一96

 平成25年に荒川さんの工房を訪ねて、2種類の松木朝臣型のこけしを譲って頂いたときに、胴に描いた「渦巻き」模様を指して、最近、一筆で渦巻きを描けなくなり筆力の衰えを感じていると語っていたことを思い出した。

荒川洋一96-2

 最近、電話で荒川さんとお話しする機会があった。私は紅葉の時期に工房を訪ねたいと思っていたので「稲の収穫が一段落した時期に伺いたいので、いつ頃が良いですか。」と尋ねると、「今年は田圃をやめて大豆など畑の作物に転作したのでいつでも大丈夫。」との答えが返ってきた。
 荒川さんは数年前から、田圃は体力的に辛くなってきたので、稲作は止めたいという話を聞いていた。昭和29年より曾祖父が住んでいた土地に鍬を入れ開拓を始めて、軌道に乗るまで苦労を重ねてきたなかで、いざ転作を決断するまでには計り知れない寂しさや想い出が込み上げてきたのではと想像する。

こけしの話345

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

«  | ホーム |  »

プロフィール

soudo

Author:soudo
FC2ブログへようこそ!

 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

 

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

 

 

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

 

QR