2017-10

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井上ゆき子14 超平頭地蔵型

井上ゆき子14 超平頭地蔵型

 3月も中旬が過ぎ暖かくなった。玉之浦(椿)の花を楽しむのは例年この時期だが、今年は暖冬で去年の12月頃から咲き続けている。あと一週間もすれば花が終わってしまうだろう。

井上ゆき子14-2

 我が家にあるはずの大沼希三名義のこけしを探し続けている。それ程熱を入れて探している訳ではないので捗らない。今日は井上ゆき子工人の超平頭地蔵型と呼ばれているこけしが箱の中から出てきたので紹介する。

井上ゆき子14-1

 大きさは8寸2分で昭和60年頃の作である。平べったい頭でほんのりとした頬紅が愛らしい。鼻筋が通り二重まぶたの切れ長の眼に気品の様なものを感じる。胴のフォルムが美しく大き目の襟に赤、緑、紫のロクロ模様が引かれ、逆さ菊が鮮やかに描かれている。

井上ゆき子14

 昭和57年7月にはじめて井上こけし工房を訪ねてから30数年が過ぎた。突然の訪問にもかかわらず居間に通して頂きお茶をご馳走になった。前年には夫四郎、昭和57年の3月には師春二を相次いで失い、長女のはるみさんが本格的にこけしを作り始めるのは翌年からであり、お一人で工房を守っておられた辛く大変な時期だった。

 ゆき子工人のこけしを眺めていると、井上こけし工房の居間に置いてあったタンスの上に飾ってあった、はる美さん達の3姉妹が作り描いた小さなこけしの光景が今でも色鮮やかに浮かんでくる。

こけしの話281

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井上ゆき子13 若喜商店

井上ゆき子13 若喜商店

 蔵の街、喜多方に私の好きな店「若喜商店」がある。年に数回ではあるが天然醸造の醤油を求めて訪ねている。この店は煉瓦造りの趣のある外観、内部は貴重な縞柿の材木を使った「縞柿の間」がある。3年位前になるが店の中で醤油を試飲させて頂いたときに、濃くのある風味と口の中に広がる優しい甘みが何とも言えず自家用に数本購入している。

井上ゆき子13-2

 最近、訪ねた時に店のご主人と、この店の建物を使って撮影したNHKのドラマ、「天才画の女」(昭和55年4月)が話題になり、そのドラマで観た蔵の街の風景と竹下景子が演じる謎に包まれた新鋭画家の印象が強く残っていたので懐かしく思った。

井上ゆき子13-1

 以前にもブログに書いたと思うが、ある日「天才画の女」のドラマに使用した原画を喜多方の蔵で展示すると知りギャラリーを訪ね、その帰りに「井上こけし工房」にお邪魔して井上ゆき子工人にお会いした。

 今日、紹介するこけしは井上ゆき子工人の地蔵型で大きさは6寸、昭和60年の作である。キリットした眼に頬紅、小さな口元から来る印象だろうか微笑んでいるように映っている。

井上ゆき子13

 松本清張の小説「天才画の女」、喜多方の街、若喜商店の蔵、女優竹下景子、色々なモノが繋がり、新たな出会いになる。このこけしを眺めながらしみじみと感じた。


こけしの話272

 

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井上ゆき子12 茂吉型

井上ゆき子12 茂吉型

 先日(7月2日)、梅雨の合間に戦場ヶ原を歩いた。この季節に訪ねた事が無かったので、ミズナラやブナの新緑と初夏の花々との出会いを楽しみにしていた。赤沼茶屋の大きな駐車場に車を止め、トレッキングシューズに履き替えリュックにおやつや水を詰めて出発した。赤沼分岐から小田代ヶ原を巡り、湿原の中の自然研究路の木道を歩き赤沼分岐に戻った。ここで妻と別れ、妻は犬達が待つ駐車場へ、私は竜頭ノ滝へ向かった。

井上ゆき子12-2

 湿原ではピンクの花のハクサンフウロウや白い花のイブキトラノオ(口絵の白い花)など、多くの初夏の高原の花が咲きハイカーの目を楽しませてくれている。朝方の曇り空から昼頃には青空が顔を出し男体山がくっきりと見えるようになり心地良い風が吹いている。初夏の戦場ヶ原を歩いて本当に良かった。

井上ゆき子12-1

 今回のこけしは井上ゆき子工人の茂吉型で大きさは9寸である。制作時期は以前の所有者が胴底に鉛筆で平成6年5月と記している。正面からの椿が1輪とやや斜めを向いた椿が10輪描かれている。私の好きな花、ヤブツバキ。

井上ゆき子12

 「こけしの話33」の中で昭和57年に「井上こけし工房」を訪ねゆき子工人から直接譲って頂いた茂吉型を紹介している。その時のこけしは私の保存が良くなかったので褪色と日焼けが進んでいる。もう少し保存状態の良い茂吉型のこけしが欲しいと思っていた。今回、ヤフーのオークションで落札し入手することができたので紹介した。

 井上ゆき子工人の後継者、娘のはるみ工人の茂吉型(8寸3分・向かって右)と並べてみた。

井上ゆき子12-3
 
 2つ並べたこけしの顔を見比べると、眼と口の描き方の違いだろうか。母ゆき子の方が穏やかな表情に映っている。


こけしの話257


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井上ゆき子11 古型地蔵型猫鼻

 井上ゆき子11 古型地蔵型猫鼻

 「あいず総合芸術館」というwebがあり、会津地方の絵画や書道、工芸などの作家と作品を紹介している。こけし工人では井上ゆき子さんとはるみさんの母娘が紹介さられており、簡単なプロフィールとそれぞれ作品が10数点掲載されている。この口絵のこけしの「古型地蔵型猫鼻」という呼び名も、このサイトでみて知った次第、無知な私にとっては大いに参考になっている。

井上ゆき子11-1

 今回のこけしは井上ゆき子工人の作で大きさは5寸ほどで、制作時期は不明である。保存状態が悪く日焼けと褪色が進んでいる。私のブログ「こけしの話38」に、保存状態の良い同手の7寸を紹介しているので参考にして頂きたい。

井上ゆき子11

 地蔵型の安定した形の胴に、右目の方がほんの少し下がり気味で猫鼻、小さな口は幼子を思わせるあどけない表情であり「めんこい」こけしに仕上がっている。

こけしの話204


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井上ゆき子10 平頭細直胴

 井上ゆき子10 平頭細直胴

 梅雨に入り雨が降り続いている。今日の午後には雨が上がりそうだ。久しぶりにウォーキングに出てみたいと思う。
 
井上ゆき子10-2

 我が家の猫は雨の音を聞きながら一日中同じ姿勢で寝ている。幸せな顔をして。梅雨の一日をこけしを眺めながら過ごすのも良い。好きなこけしを部屋中に並べて。

 今日のこけしは井上ゆき子作で「平頭細直胴」と呼ばれ、大きさは7寸である。胴底には鉛筆で購入した時期と思われる年月が平成3年9月と記されている。

井上ゆき子10-1

 細い胴に黄・赤・紫・緑の四色のロクロ模様が引かれ、裾と胸にトレードマークのトンボが描かれている。トンボは背中では無く側面に描かれ正面からでも一部をみることが出来る。やや平たい頭に引き締まった口、キリットした目、頬紅が愛らしい。

井上ゆき子10

 ロクロの技も冴え線がシャープで美しい。私の好きな作品の一つである。

こけしの話203


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